いわき幼稚園ブログ
ブログを通して、園の様子をお伝えします。
栗ときのこのおこわ
2022-11-24
今年初めての『食育』(お料理教室)は、年長さんによる「栗ときのこのおこわ」作りです。
秋の味覚ですね!
子どもたちはみな朝からソワソワして、ホールを何度も覗き見る可愛い顔がたくさんありました。
夏の「サラダ・パーティー」が新型コロナの地域の感染拡大で中止となりましたから、年長さんにとっては文字通り「初めてのお料理教室」です。
この献立は包丁を使わずに、手で裂いたり、剥いたりして調理します。材料をすべて圧力鍋に入れ高温で炊きあげますので、とても安心ですね。
さて、ホールにいそいそとやって来た子どもたちに最初に尋ねたのは…
「栗のおこわは、お家でよく作りますか?」
子どもたちは、口々に、
「ううん、お母さんは作ってくれない…」
「食べたことない!」
そうですね。
「では、お母さんがなぜ栗のおこわをあまり作らないのか…みんなで作ってみればわかるかも知れません」
まず、子どもたちは小さな指でしめじや舞茸をうまく割いて、なんだかとても嬉しそう。
「かんたん、かんたん!」と、余裕です。
それから、先生が湯につけて鬼皮を剥いた栗の渋皮を、一人1個、丁寧に剥いていきます。
これがまた、なんとも簡単ではないんです。
スルリと剥いたとても器用な子もいましたが、子どもたちのほとんどは10分余りも悪戦苦闘して、何度もお湯に浸け皮を柔らかくしながら、たっぷり1個の栗と向き合いました。
「なぜ、お母さんがこのお料理を作らないかわかりましたか?」
「わかりました!」
みんな、すっかり納得がいったようです。こんな『食育』もあるんです。
苦労して剥いた1個の栗もみんなで剥けば60個以上になります。先生たちが剥いた栗も入れて、5台の圧力鍋が栗ときのこでいっぱいになりました。
それを見た子どもたちからは歓声があがりました。
苦労して作ったお料理は美味しいですよね。
「栗があま〜い!」
「ぼく、きのこが食べられたよ」
鍋の底のお焦げがまた美味なんです。
「お焦げをください!」と、意外にもお焦げ目当てで何度も並ぶ子どもたちが多かったのが嬉しい驚きでした。
今日は、秋の味覚「栗」の皮剥きのたいへんさと、お焦げの美味しさを知った一日でした。
それから、子どもながらも『美味しいものを食べるには苦労が付きもの』と言う、料理の真理も知った貴重な時間となりました。

ハロウィン祭り!
2022-10-27
夏休みに行われるはずだった「夏まつり」が新型コロナウイルス感染症の影響で中止になり、ハロウィン祭りが行われることになりました。
巷で言うところの「ハロウィン」ではなく、あくまで『ハロウィン(夏の終わり)祭り』としてカボチャをたくさん並べて秋がやって来たことを祝うお祭りにしようと思ったのですが、子どもたちはどうやら「ディズニー・ハロウィン」を連想したらしいのです。
そうですよねえ。それならば…思いっきりディズニーランドらしくしてあげようと、ディズニーの仲間たちを総動員してこの日を迎えました。
わくわくして、前の晩から眠れなかった子もいたらしく、早朝から玄関前ではハロウィンの衣装に身を包んだミッキーやドナルドたちといっしょに素敵に変身した我が子の写真を撮るお母さんさんたちの姿が目立ちました。
子どもたちも、お友達が登園して来るたび、お互い仮装を褒め合ったり、成りきっていっしょにポーズをとったり…と、大いに盛り上がっていました。
こうした「非日常」は、時には必要ですね。
この3年間、なにかと不自由な生活を強いられて来た子どもたちが久しぶりにパッと開放されたようでした。
キャッ、キャッと弾けたように笑い転げる子どもたちを見て、今日はほんとうに嬉しかったです。

10年に一度の「魔女まつり」
2022-10-26
今日は、姉妹園3園の年長さんが絵本美術館の「魔女まつり」に招待されました。
今年は…なんと、絵本美術館がホーンテッドマンションのようになっていますよ!
10年に一度、絵本美術館の美しさを保つために行う外壁の撥水工事と、ガラス窓の光触媒コーティング工事の真っ只中なんです。
黒いネットに覆われた外観は、まさにホーンテッドマンション。
園バスから降りて来た子どもたちの顔は、あまりの驚きに、みんなニヤニヤ…こんな時はなぜかニヤついてしまうものなんです。
さて、館内では、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の「…♪ハロウィン、ハロウィン」のBGMが子どもたちの心臓をひときわ高鳴らせます。
身長3メートルのジャック・スケリントンが、うやうやしくお辞儀して子どもたちを出迎えました。
それを見上げる子どもたちの目は…文字通り「まんまる」。
今年のハロウィンツリーは、渾身の蜘蛛の巣ツリーです。
子どもたちは、「これ、ほんもの?」と興味津々です。
もちろん、思う存分さわらせてあげました。
それから魔女が魔法で大きくした『まじょまつりにいこう』の絵本を読んでもらい、魔女たちから一人ひとり甘いお菓子をいただきました。
もちろん、みんな「Trick・or・Treat!」の合言葉は忘れませんでしたよ。

運動会
2022-10-01
10年に一度あるかないかの最高の運動会日和です。
抜けるような青空、そしてグラウンドの芝の青さに黄色の運動着がよく映えました。
学年ごとの分散開催ではありましたが、3年ぶりの広い運動場での運動会に子どもたちが怖気づいてしまうのでは?と少し心配でしたが…子どもって、本当にすごいですね!
いつもより堂々と、のびのび体を動かす子どもたちの姿に驚かされました。
さて、年長さんにとっては幼稚園最後の運動会です。
この日のために、3年ぶりに「組体操」をプログラムに入れました。
なぜなら、「組体操」は年長組でしかできない競技。もっとも年長らしい競技と言えます。
身体的能力だけでなく、目まぐるしく変わる体系の変化を憶えるだけでもかなりの頭脳が必要なんです。
小学校でも高学年になって行われる競技です。
子どもたちの気構えも半端ではありませんでしたが、思わぬ落とし穴が…
コロナの影響で子どもたちがいっこうに揃いません。相手がなくては「形」になりませんからね。
けっきょく、例年の半分の時間で仕上げねばなりませんでした。
それでも素晴らしい演技を見せてくれた子どもたち。その姿に感動したのは言うまでもありません。
しかし、練習の時点で気づいたのですが、コロナ禍前と比べ、子どもたちの筋力の低下、身体の硬さがやや目立ちました。
この3年間、お家の中で過ごす時間が増えたことに原因があるのでしょう。大人でさえ、テレワークに体が鈍ってしまったと言うのですから、無理もありません。
自分の体を支えることができない子もいて、腕や脚力のみならず、腹筋や背筋も弱くなっていました。
運動会が終わったら、ツイスターゲームや鉄棒のぶら下がりなどで筋力をつけ、マット運動をとおして柔軟性を身につけさせたいと思います。
小学校の校庭で雲梯をスイスイ渡れるようになるのが理想です。
卒園までにプログラムを組んで、これからの半年間楽しく運動させたいと考えています。

運動会まであと3日…
2022-09-28
秋晴れの日が続いています。
運動会まで、あと3日。
今週からようやく年中さんが揃って練習できるようになりました。
「運動会は、毎日のあそびの運動的なものを見せればいいだけ。特別な練習をする必要はなし」と言うのが先代園長の口癖でした。
ダンスは振り付けがあるのでそう言うわけにも行きませんが、たしかに今日は、自由登園が続いて練習らしい練習はしていない子どもたちが、実に楽しく踊り、歌い、走り、飛び跳ねた一日でした。
もともと子どもたちが好きなもので揃えたプログラムです。
コロナ禍の中、なかなか思うように行かないのは仕方のないこと…いや、子どもたちが楽しければ、何も言うことありません!
