いわき幼稚園ブログ
ブログを通して、園の様子をお伝えします。
カレーパーティ!
2025-02-14
卒園生にとって、2月はとても大切な時期です。
“3月”の声を聞くと、卒園式までは残り少ない砂時計の砂みたいにあっという間に時間は流れ落ちてしまうんです。もう誰にも止められません。
悲しんでいる暇もないくらいに慌ただしく過ぎてしまうのが3月なんです。
ですから、先生たちは2月に楽しい行事をたくさんもってくるのですが、このカレーパーティもその一つで、毎年、年長さんが一番楽しみにしているといっても言い過ぎではない催しなんです。
仲良しのお友だちといっしょに可愛いエプロンをつけて野菜を切ったり、その後に待っているカレーパーティも楽しみでしかありません。
先生たちが何年も思考錯誤してやっと、美味でいて子ども好みの、芳しいカレーにたどり着きました。
夏にソテーしたズッキーニやナス、パプリカなどを彩りよくカレーにのせた夏野菜カレーを作った年もありましたが、寒い日に食べる熱々のカレーに勝るものはありません。
そのため、3月近く、(少し暖かくなってから)青空の下でみんなで食べたものですが、今年は寒波が何度もやってくるような寒い冬となりましたので、風邪をひかせてはならないと、残念ながら今日はホールでの食事会となりました。
カレーはどこで食べてもおいしいですけどね。
案の定、子どもたちはお腹をこわすんじゃないかと心配するほどおかわりに並びました。
「お母さんのカレーよりおいしい!」といつもの褒め言葉を何度も耳にしましたが、秘訣は玉ねぎをトロトロになるまで時間をかけて炒めることと、隠し味に入れるフルーツチャツネなんですよ。
子どもたちにはつい秘密を漏らしてしまいましたから、おうちでぜひ試してくださいね!

鬼はそと
2025-01-31
今年の節分は2月2日です。
日曜日のため、1月31日の金曜日に「豆まき」を行いました。
年長のお兄さんたちが、先代園長手縫いのカミシモを付け「鬼は〜そと! 福は〜うち!」と大声をはりあげて豆を撒きます。
男の子たちは裃がカッコよく、大喜びです。
豆は、年長さんたちが事前に紙を丸めて作った手作りの豆です。
大きくて、拾いやすく、しかも清潔。
それを全園児が自作の鬼の面をつけて拾うのですが、桝一杯になると山盛りの紙豆を自慢気に見せに来る子どもたちの姿が目立ちました。
お兄さんたちが代わりばんこに撒いた豆のおかげで、園内の鬼たちはみんな尻尾を巻いて逃げ出したみたいです。
そのあと、お部屋に戻り、手を消毒してホンモノの落花生をみんなでおいしくいただきました。
落花生を初めて食べる子も多く、殻の中に入った豆を恐る恐る口に入れる子もいましたが、一粒食べればその香ばしい美味しさに口に運ぶ手がなかなか止まりません。
…残ったお豆(おみやげ)は、日曜にちゃんとお家で撒けるかな?

もちつき会
2025-01-16
明けましておめでとうございます。
今日は「もちつき会」です。
朝から少し肌寒い感じなので、場所を園庭から温かいホールに移して行いました。
子どもたちを冷たい地面のシートに座らせなくて、よかったです。
今の子どもたちは餅つきを「月で兎さんがぺったんぺったんやっているアレ」と言っても「???」なので、実際に年長さんたちが臼と杵でついてみせると、驚くのです。
しかも、お餅はスーパーで売っている “四角で硬い白いモノ” と信じていますから、実際にもち米を見せ、蒸したご飯のようなものが次第に餅に変身していくさまを見せねばなりません。
蒸されたもち米をボールに入れ、先生が湯気の立った熱々の状態で子どもたちに見せて回るのですが、
覗き込んだ子どもたちの間からは「あま〜い匂いがする」「ご飯みたい!」と言う声があがります。
この過程が大事です。
年長のお兄さん、お姉さんが二人組になってぺったんぺったん杵でつくと、だんだん伸び〜るお餅に変身していきますから、先生が時々餅を持ち上げて見せます。
すごい歓声です。
年長さんも“もちをつく”という感覚を全身で得て、自分たちでついたお餅で作ったお雑煮をいただくのが、何よりの楽しくも美味しい思い出です。
「もちつき会」の第二部は、お雑煮パーティです。
大根、人参、しいたけ、ネギ、鶏肉が入った出汁のきいたお雑煮が今年もできあがりました。
例年は、園庭で車座に紅白テーブルを配置して皆で新年気分でいただくのですが、今日は寒いのでお部屋で食べました。
年々、初めてお雑煮を食べる子が増えてきている気がします。
お正月明けですが、海苔餅は食べても、お雑煮やきな粉餅、あんこ餅は食べたことがないと言う子が多く、お雑煮はいつも大鍋3つがあっという間に空っぽになるのです。
今年は美味しい鶏肉もお鍋にたくさん入れたので、子どもたちは何杯も何杯もお代わりして、大満足でした。こんな寒い日は、とくにおいしいですよね。

いよいよ冬休み
2024-12-20
今日は二学期の終業式。
早いもので、今年もあとわずかでおしまいです。
今年は何かと異常気象に振り回された一年でした。
夏休みの猛暑から運動会の日程を大幅に遅らせ、二学期は大きな行事が2つもあるのにその期間が短く子どもたちに負担をかけるのではないかと懸念しましたが、先生たちの心配もなんのその、おゆうぎ会への短い期間にもかかわらず、あっという間にダンスを覚え、台詞を覚え、楽しみながら着々と進んでいく子どもたちに感嘆しました。
これからやって来る冬は例年より寒いそうですから、子どもたちが風邪をひかないよう、元気な姿でまた園に戻して下さい。
よい年末、お正月をおすごしください!
※2学期の『がんばりました』メダルは、先生たち手作りの “雪景色のミフィちゃん” メダルです。
子どもたちもきっと喜びますね。

「絵本美術館のクリスマス」招待
2024-12-18
『おゆうぎ会』が終わった後の子どもたちの楽しみは…なんと言っても “クリスマス”!!
もうそんな季節なんですね。
今年の絵本美術館のクリスマス招待は、園の『クリスマス会』と同じ日になった学年もありましたが、「絵本美術館のクリスマス」もまた子どもたちにとっては、毎年大きなお楽しみなんです。
絵本美術館も、この季節にはこれまで40本近くのツリーを飾ってきましたが、正直、飾った本人も思い出せないくらいの数のツリーです。
同じ絵本のテーマでガラリと趣向を変えて…というものが多いのですが、今年のテーマ「ヒグチユウコ」もまた然り。
モチーフを変えて、今回で3回目となります。
絵本美術館は全国から絵本好きの方が集まる場所でもあるため、圧倒的人気のヒグチユウコをテーマにすることが多かったのですが、今年は海外の展覧会も成功し、そのテーマ “シークレットフォレスト” にあやかり、当館のテーマも“シークレットガーデン” とさせていただきました。
ちょっぴり神秘的なツリーに、「きれい〜!」と声をあげながら入ってきた子どもたちもちょっぴり緊張気味。
そうですよね。サンタさんから今クリスマスプレゼントをいただいてきたばかりの子どもたちでしたら、この世界観の違いに戸惑うのも無理はありません。
園のカラフルなオーナメントのツリーから一転、純白のツリーに反応もさまざま。
きっと、明日のお母様たち(保護者の日)の方が大きく反応が見られるかも知れません。
しかし、ヒグチユウコさんの絵本を子どもたちに見せると…
「ギュスターブくん!」
と声があがり、逆に凄いな…と感心させられました。
子どもの頃からこの世界線に触れておくのは素晴らしいことです。
何と言っても、“想像力” がその人の人生を豊かにするのですから。
下階のツリーは、昨今の昭和レトロブームにちなんだ “文化人形” のツリーです。
文化人形は大正から昭和初期にかけてのものなので、今の子どもたちはほとんど目にすることがありません。
しかし、「昔の子どもは、こうした布人形で遊んでいたんですよ」と手にとって見せると、男の子も女の子も興味津々で長いこと見入っていました。
日本の「かわいい」が全部詰まった “文化人形”。
子どもの感覚とともに、その造形は心に深く刻まれたことと思います。
数年前に、ツリーを太古の森に見立て、何十体もの恐竜を忍ばせ飾った “恐竜ツリー” は男の子たちに大人気でしたが、この“文化人形” ツリーは意外にも男女の心をとらえたようです。
子どもたちにもいつも言うのですが、ツリーを飾るのは球体(オーナメント)ばかりではなく、こうした「自分の好きなもの」で遊ぶのもまた一興ですよ!
