ブログ
ブログを通して、絵本美術館での活動をご紹介します。
「絵本美術館のクリスマス」 (卒園生ご招待)
2017-12-16
きょうは、「絵本美術館のクリスマス」の卒園生招待日です。
毎年恒例のこの招待は3園の卒園生が心待ちに待っているとのことで、先生たちも早くから招待状の準備に余念がありません。
当日は足の踏み場もないほどの子どもたちとご父兄で館内はいっぱいになります。
ひっきりなしにやってくるので、懐かしい顔に歓声をあげる先生たちはトイレに行く暇もありません。
そんな中、今年は、横浜からわざわざ絵本美術館を懐かしがって訪ねてくださったご父兄にもお会いできて、ほんとうに嬉しかったです。卒園生は学校の都合で来られなかったのですが、ご両親がどうしてもまた絵本美術館に行きたいと訪ねてくださったのです。
このようにわが子の幼稚園時代の思い出とともに、絵本美術館ですごした大人(自分)の時間をいまだ懐かしがってくださることは、この絵本美術館を「絵本は子どもだけのものではない、おとなのためのものでもある」との信念で建てた先代園長の想いが実を結んだのだと心からうれしく感じました。
さて、今年のクリスマスツリーのテーマは、「ムーミン」と「太古の恐竜」!!!
「恐竜」ツリーは、例年、「不思議の国のアリス」や「くるみわり人形」やらで男の子がつまらなく思っているだろうツリーを、男の子の喜ぶもので飾ってあげたいと思い企画したツリーです。
園にもチビッコ恐竜博士が大勢いますから、きっと大喜びでしょう。
思えば、今年で24本のツリーを飾ってきたことになります。
絵本のテーマで飾るツリーもそろそろ品切れか…と思い悩むとき、「恐竜」のような荒業を思いつくのですから、あと2,3年はいけそうです
ハロウィン読み聞かせ会
2017-10-31
きょうは、10月31日…外国ではハロウィンのお祭りの日です。
絵本美術館でも、読み聞かせにやってきた小さなおともだちが、かわいいプーさんのお衣装に身を包んでいたり、先生たちがカラフルな魔女に変身したりと、みんな、すっかりハロウィン・パーティの気分です。
おや、みんなの大好きな"ぐり"とぐら"もパーティにやってきましたよ!
そして、魔女が魔法の杖をふると・・・あらあら不思議、ドングリやクリが飛び出して、楽しい歌あそびのはじまりです。
大きな「ぐりとぐら」の絵本も楽しみました。
おかえりには、魔女からハロウィンのお菓子をいただいて、ささやかなハロウィン・パーティもおひらきとなりました。
「読み聞かせ会」前半が終了しました
2017-09-15
はやくも今期の「読み聞かせ会」も、前半が終了いたしました。
第6回目の今回は、50名を超える申し込みがありました。
通常なら2回に分けて行うところですが、園のスケジュールの関係で、時間どおり行うことに。
たいへん賑やかな読み聞かせ会となりました。
上の階からご覧になる方もいて、たいへん申し訳なかったです。
これから季節は秋、冬…と、読み聞かせにとても適した季節となります。
できるだけ、アットホームな、子どももおとなも、ほっこり温まるような空間をつくっていけたらと思います。
さて、今日の絵本は、「ねずみくんのチョッキ」。
お母さま方もきっと子どもの頃親しんでいたであろうロングセラーの絵本です。
シンプルな絵柄で絵本の余白を生かし、次々に登場する動物たちの大きさを際立たせている絵本です。
先生たちもその大きさの変化を子どもたちに感じてもらおうと、あえてペープサートを作って、だんだん大きくなっていく動物…いえ、だんだん伸びてはちきれそうになっていく"ねずみくんのチョッキ"を楽しく表現しようとしていました。
子どもたちも、最後に大きなぞうが登場すると、「キャーッ」とうれしそうな悲鳴をあげていましたよ。
そして、最後は、伸びきってしまった自分のチョッキにがっかりのネズミくん…。
赤いフェルトで作った小さなのびのびのチョッキを子どもたちに見せると、お父さまたちも大喜びでした。
次回は、10月31(火)です。
おお ! ハロウィンですね 。
ハロウィン・パーティのような、とっておきの読み聞かせ会にいたしましょう !
第5回「絵本の読み聞かせ会」
2017-08-31
8月最後の「読み聞かせ会」。
あいにくのお天気にかかわらず、今日もたくさんの子どもたちが絵本美術館にやってきてくれました。
今年は、毎回40名近くのちっちゃなお客様が絵本美術館にあそびにきてくれます。
一冊の絵本をぐるりと囲んでの、ほのぼのとした読み聞かせもよいですが、この人数ですから、先生たちも絵本を中心とした歌あそびや手遊びなど、日常の保育のような流れになってしまい、これがかえって小さな子どもたちには好評のようです。
たしかに、まだ小さな子どもたちにとって、お母さんの膝の上でじっと絵本を眺めているのはなかなかむずかしいことです。
身体を動かしたり、手を叩いたり、歌ったり…、アクティブな方がずっと楽しめますよね。
今回の絵本は「いただきバス」です。
読み聞かせの前に、みんなで「おべんとバス」の手遊びを楽しみました。
それから実際に、子どもたちが先生手作りバスの運転手になって、園の子どもたちにも大人気の「バスごっこ」の歌を歌ったり…と、読み聞かせの前のムードづくりはばっちりです。
こうした参加型の読み聞かせは、子どもたちの自主性を高め、絵本に親しみをもってくれるのに大きな効果がありますね。
お母さま、お父さま方は、先生たちの保育が直に見れて、わが子の幼稚園に入ったあとの楽しい姿もちょっぴりシュミレーションできて、毎回楽しみに絵本美術館に足を運んでくださっているようです。
「ねないこ だれだ」
2017-08-03
「ボン、ボン、ボン…」
こんな時間におきているのは、ふくろう、くろねこ、それともどろぼう…?
「いえ いえ よなかは おばけのじかん」。
「おばけの じかん」にまだ遊んでいる子どもは、
「おばけになって とんでいけ」
お話がすすむにつれ、館内は水を打ったように静まり返りました。
どの子も声を発せず…ほんのちっちゃな子どもたちでさえも、ですよ。
心なしか、お母さんたちも身を縮こまらせたように見えました。
この”夜更かし”をテーマにした絵本は、ついつい子どもたちのしつけに使われがちですが、実はこの絵本から感じる不気味な恐怖感、不安感は、子どもばかりか親である大人にも共通するところです。
誰もが幼いころ、誰かに連れ去られ大好きなお家に帰って来られなくなる恐怖感を感じたことがあるでしょう。
おとなたちのしつけの中にそんな戒めの台詞があったのかも知れませんが、そうしたトラウマを久しぶりに掘り起こしてくれるインスピレーションあふれる絵本なのです。
ルルちゃんがおばけに手をつながれ夜空を登っていくシーン。
そのとっぴさに、思わずわが子の顔を眺めるお母さんも。
お話が終わると、安堵の小さな笑いがあちらこちらから漏れ聞こえてきました。
そうそう。
この絵本は”しつけ”のために何かにつけ寝床で読んであげると、一人寝できなくなる危険性がありますから、お母さん方、ほどほどに。