ありす幼稚園ブログ
ブログを通して、園の様子をお伝えします。
ピーターラビットのクリスマス
2023-01-11
今年も絵本美術館のクリスマスツリーを片付ける日がやってきました。
絵本美術館が昨年のクリスマスに招待出来なかった子どもたちのために、毎年門松がとれた後もツリーを片付けずにいるのです。
今日やって来たのは、当日の朝発熱者が出たため来れなかった年少クラスの子どもたちです。
絵本美術館のクリスマスツリーは毎年テーマを決めて飾ります。
ですから一つとして同じものがありません。
開館から17回目のクリスマスですから、これまでに計34本のツリーを飾ったことになります。
2022年のツリーは、エントランスは出版120周年を迎えた『ピーターラビット』、地下は『テディ・ベア』をテーマにしたツリーが飾られています。
『ピーターラビット』のツリーは、「冬のおはなし」という仕掛け絵本がモチーフです。
子どもたちの頭上には雪の結晶が煌めき…先生のしかけ絵本からも同じ小さな雪の結晶がとび出したので、子どもたちは大喜びです。
階下の『テディ・ベア』のツリーは、シュタイフやメリーソート社の世界のテディ・ベアに、ナタリー・レテが描いた可愛いオーナメントたちが彩りを添えています。
季節はずれのクリスマスツリーたちですが、今日ようやく役目を終えることができました。
ツリーに歓声をあげ、冬の美しい海を眺めながらお気に入りのクリスマスの絵本を見た子どもたちは、『ピーターラビット』のバスに乗って帰って行きました。
そのバスに描かれた『ピーターラビット』とツリーの『ピーターラビット』が同一人物であることに、子どもたちはなかなか気づいてくれません…。
おゆうぎ会
2022-12-11
おゆうぎ会では我が子の晴れ姿をご両親が写真に撮ったり、DVDを購入して思い出に残すことはできますが、当日の舞台裏での子どもの様子を知る機会はなかなかありません。
たとえば、廊下で出番を待つ子どもたちは、すごく緊張して無口になっているか、いつものように友達とふざけ合っているかのどちらかです。
いざ舞台に上がり、幕が上がる直前の子どもたちはさすがに水を打ったように静まり返り、ため息をつく子、心臓を押さえている子、目を閉じる子…など、小さな子どもながら「緊張」の真っ只中に身を置きます。
そして幕が上がり、スポットライトを浴びて堂々と演技を終えた子どもたちは、幕の降りた舞台で興奮を抑えることができません。
「楽しかった!」「またやりたい!」と口々に笑顔で喜びを伝えてきます。
劇を終えた年長さんは、「あと1000回やりたい!」と、声高に叫ぶ子もいます。
見せる喜び、見られる喜びを知った後の子どもたちです。
今回は、そうした普段見ることのできない舞台裏の子どもたちをぜひ見て下さい。
…そうそう、年中組のダンスでは、子ども1人にスタイリストとヘアメイクが1人ずつ付き(姉妹園の先生)、可愛らしく変身させました。
楽屋の間を走り回って先生たちは最後にはぐったりしていましたが、自信をつけた子どもたちは舞台の上で最高に輝いてくれました。
そんな微笑ましい子どもたちの姿をご覧ください!
「栗ときのこのおこわ」づくり
2022-12-05
今年初めての『食育』(お料理教室)は、年長さんによる「栗ときのこのおこわ」作りです。
秋の味覚ですね!
子どもたちはみな朝からソワソワして、ホールを何度も覗き見る可愛い顔がたくさんありました。
夏の「サラダ・パーティー」が新型コロナの地域の感染拡大で中止となりましたから、年長さんにとっては文字通り「初めてのお料理教室」です。
この献立は包丁を使わずに、手で裂いたり、剥いたりして調理します。材料をすべて圧力鍋に入れ高温で炊きあげますので、とても安心ですね。
さて、ホールにいそいそとやって来た子どもたちに最初に尋ねたのは…
「栗のおこわは、お家でよく作りますか?」
子どもたちは、口々に、
「ううん、お母さんは作ってくれない…」
「食べたことない!」
そうですね。
「では、お母さんがなぜ栗のおこわをあまり作らないのか…みんなで作ってみればわかるかも知れません」
まず、子どもたちは小さな指でしめじや舞茸をうまく割いて、なんだかとても嬉しそう。
「かんたん、かんたん!」と、余裕です。
それから、先生が湯につけて鬼皮を剥いた栗の渋皮を、一人1個、丁寧に剥いていきます。
これがまた、なんとも簡単ではないんです。
スルリと剥いたとても器用な子もいましたが、子どもたちのほとんどは10分余りも悪戦苦闘して、何度もお湯に浸け皮を柔らかくしながら、たっぷり1個の栗と向き合いました。
「なぜ、お母さんがこのお料理を作らないかわかりましたか?」
「わかりました!」
みんな、すっかり納得がいったようです。こんな『食育』もあるんです。
苦労して剥いた1個の栗もみんなで剥けば40個近くになります。先生たちが剥いた栗も入れて、4台の圧力鍋が栗ときのこでいっぱいになりました。
それを見た子どもたちからは歓声があがりました。
苦労して作ったお料理は美味しいですよね。
「栗があま〜い!」
「ぼく、きのこが食べられたよ」
鍋の底のお焦げがまた美味なんです。
「お焦げをください!」と、意外にもお焦げ目当てで何度も並ぶ子どもたちが多かったのが嬉しい驚きでした。
今日は、秋の味覚「栗」の皮剥きのたいへんさと、お焦げの美味しさを知った一日でした。
それから、子どもながらも『美味しいものを食べるには苦労が付きもの』と言う、料理の真理も知った貴重な時間となりました。
「Happy Halloween!」
2022-10-31
夏休みに行われるはずだった「夏まつり」が今年も新型コロナの感染拡大で中止になり、2回目のハロウィン祭りが行われることになりました。
巷で言うところの「ハロウィン」ではなく、あくまで『ハロウィン(夏の終わり)祭り』としてカボチャをたくさん並べて秋がやって来たことを祝うお祭りにしようと思ったのですが、今年も子どもたちは真っ先に「ディズニー・ハロウィン」を連想したらしく、お気に入りのキャラクターに変身するんだと、この日を指折り数えて待っていたそうです。
…そうですよねえ。それならば…と、今年も思いっきりディズニーランドらしくするために、ディズニーの仲間たちを総動員してこの日を迎えることになりました。
昨年は、「どこまで仮装をしていいかわからず悩んだ」…というお母さんもいたようですが、今日は昨年のブログなども参考にして、どの子も思い思いの仮装姿で、わいわい賑やかに登園してきました。
大好きなお友達の姿が見えるたび、お互いの仮装を褒め合ったり、成りきっていっしょにポーズをとったり…子どもたちも一日大いに盛り上がっていましたよ。
この3年間、なにかと不自由な生活を強いられて来た子どもたちが、久しぶりにパッと開放されたようです。
キャッ、キャッと弾けたように笑い転げる子どもたちを見て、こうした「非日常」も時には必要なんだと感じました。
10年に一度の「魔女まつり」
2022-10-26
今日は、姉妹園3園の年長さんが絵本美術館の「魔女まつり」に招待されました。
今年は…なんと、絵本美術館がホーンテッドマンションのようになっていますよ!
10年に一度、絵本美術館の美しさを保つために行う外壁の撥水工事と、ガラス窓の光触媒コーティング工事の真っ只中なんです。
黒いネットに覆われた外観は、まさにホーンテッドマンション。
園バスから降りて来た子どもたちの顔は、あまりの驚きに、みんなニヤニヤ…こんな時はなぜかニヤついてしまうものなんです。
さて、館内では、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の「…♪ハロウィン、ハロウィン」のBGMが子どもたちの心臓をひときわ高鳴らせます。
身長3メートルのジャック・スケリントンが、うやうやしくお辞儀して子どもたちを出迎えました。
それを見上げる子どもたちの目は…文字通り「まんまる」。
今年のハロウィンツリーは、渾身の蜘蛛の巣ツリーです。
子どもたちは、「これ、ほんもの?」と興味津々です。
もちろん、思う存分さわらせてあげました。
それから魔女が魔法で大きくした『まじょまつりにいこう』の絵本を読んでもらい、魔女たちから一人ひとり甘いお菓子をいただきました。
もちろん、みんな「Trick・or・Treat!」の合言葉は忘れませんでしたよ。